自由すぎる北京のシェアバイク事情
ニーハオ!みっつです。
突然ですが、中国のイメージって何色でしょうか?
僕は来る前まで赤でした。
でも、最近は特に北京での生活をイメージするとオレンジと黄色が先に出てきます。
街中にこの二色があまりに溢れているからです。
ご覧の通り、今回はシェアバイクの話です。
中国のシェアバイクがすごい!なんて話はもう誰もが知っていると思うので、今回は僕たちが実際にどういう時にどうやって使っているかといった、具体的なことを中心に書いてみます。
まず、北京には信じられない台数のシェアバイクがあります。
ふと見渡したときに1台も見つからないことはないと言っても過言ではないほど、本当にシェアバイクだらけ。
黄色のがofo、オレンジのがmobike。使い方はどっちも似ていて、専用のアプリを開くところから始まります。
全ての自転車がIoTで、GPS機能もついているので位置情報がわかります。アプリを開くとまずこんな画面で周りにある自転車が表示されます。(こんな機能なくても目視ですぐ見つかるのでこれに頼ったことはありませんw)
画像の「Unlock」を押すわけですが、前記事にも書いたQRコードがここでも登場します。
上がofo、下がmobike。これを読み取って解錠します。
1個でも十分なので僕はmobikeだけ登録していて、ofoはあまり知りませんがだいたい同じなはずです。
mobikeの場合登録時にデポジットとして約5000円預けています。しばらくの間は無料期間があって、その後は基本的に30分1元(17円!)。日本のシェアバイクの感覚だと、払ってないも同然ですね。
冒頭にも書きましたが、これ全台IoTなんです。
だから例えば、壊れている自転車をスキャンすると「この自転車は壊れています」みたいな警告をスマホ上に出してくれたりします(多分報告機能がある)。
あと、普段はロック解除すると「ピピッ」て鳴るんですが、クリスマスの日だけロック解除音が「ジングルベル」に変わってて、街中そこかしこでクリスマスソングのメロディが聞こえたときはちょっと感動しました。
老若男女問わず、かなりの人がシェアバイクを使います。
じゃあ自分の電動バイクや自転車は持たないのかというとそうでもなく、僕も自転車を持っています。
面白いことに自分の自転車を持っていても意外とシェアバイクは使う機会はあるんですね。
例えば気分で講義棟まで歩いていった帰りや、飲みに行くから帰りはタクシーで帰りたいから地下鉄の駅までシェアバイクで行くとき、地下鉄で別の駅に着いてからの移動、などです。
最初の写真で気づいたかもしれませんが、決まった駐輪場とかほとんどなく、好きなところに駐輪できます。
放置された自転車はたまに回収車がやってきて、駅前とか学食の前とか、よく使われそうな場所に整えられます。
どこにいてもすぐ見つかって、どこまで行ってどこに停めてもいいという圧倒的自由度、そしてそれでシステムが成り立っているところが、北京のシェアバイクのすごいところだと思います。
背景にあるのは広大な土地と規制がないこと。
土地に関しては北京には自転車レーンがあるし、さらに歩道には自転車を停めても人が歩くのに十分な道幅があります。北京の道路はどこも本当に広くて、さすが中国です。
規制に関しては昨年、放置を禁止するみたいな話があったみたいですが、結局その話もなくなった(?)みたいでみんな好き勝手においています。日本でこんなこと許す自治体あるのかな。。
ただ一方で、日本にも札幌や和歌山などにmobikeやofoが進出し始めているのも現状です。単純に土地に余裕があるところから普及していくんでしょうか。
個人的にはシェアバイク*インバウンドなんかも面白いのかなと思ったり。例えば旅行者向けには無料でシェアバイクを提供して地方観光客の足として定着させて、ステーションを設置する飲食店からお金をもらうとか。
要は、中国式の超自由シェアバイクは中国だからできることで、日本では地方はともかく、東京や横浜で真似するなら一工夫必要なのかなと思いました。
というわけで、今回はシェアバイクの話でした。
ちょっと後半文章多めになっちゃいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました!
では。