アリ族の冒険

海外での経験や思ったことをまとめることが多いです。

メキシコ編2日目 「白い街」タスコの街歩き

[メキシコシティからタスコ日帰り]

 

タスコという街に行くことにした。

白くてかわいい街並みが楽しめるそう。

 

メキシコシティからこの街までは、バスで3時間ほど。

 

メキシコシティには北と南にそれぞれ1つずつ大きなバスターミナルがあり、北の街へは北から、南の街へは南から毎日多くのバスが発着している。

バス会社の数も豊富で、旅行者にとっても非常にありがたい。

ちなみに、自分が乗車したバスの料金は、片道3時間の道のりを往復で532ペソ(約3,200円)。

長距離バスにもグレードがあるらしく、自分のは真ん中くらいだったと思うが、それでも贅沢に感じるほどの乗り心地だった。


道中、自分の中国製の靴に目を留めた隣のメキシコ人が、どういうわけか中国語で話しかけてくる。イタリアで中国語を学んでいるのだとか。

実は日本でも、この靴がきっかけでおもしろい日本人2人組にからまれたことがある。Feiyueというのは、日本でもメキシコでも不思議と人を惹きつける。

 

 

定刻通りにタスコに到着。

なるほどたしかに、街は白い。バスターミナルを出てすぐにわかる。ほとんどの建物が白だ。


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建物の他に街の白を際立たせているのは、街中を無数に走っている白いビートルのタクシーだろう。これがなかなか良い雰囲気を出している。


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しばらく歩くと、タスコの街が小さいことや、起伏に富んだ地形であることがわかってくる。

この小さな街を、タクシーの他に10人くらいが乗れるミニバスが走っている。

 


丘の上からこの白い街をみてみたく、丘の上の画像を見せながらミニバスを探す。

 


すると、ある運転手がとなりに乗せてくれ、一切言葉を話さずにジェスチャーだけでコミュニケーションをしてくれた。


「このバスで、上へ」→「歩く、もっと上へ」→「写真の場所」!


例えば徒歩を示すときには人差し指と中指をくいっくいっ、と動かし、無言かつ無表情ながら、すごく温かみを感じるやりとりだった。


車は狭い坂をぐんぐんと上へ。降りる時、もう1度同じジェスチャー。ほんとに優しい。歩くにはかなりキツい距離を上ったが、たったの8ペソ(約50円)。チップという文化はこんな人のためにあるんだろう。

 


丘の上にキリスト像があるのはリオデジャネイロだけかと思っていたが、こんなところにもあったとは。


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上から街を見下ろすと、視界は真っ白と言うわけではなく、思ったより感動しなかった。

おそらく、屋根の色が白でないことと、白という色自体がそれほど強くないことが原因だろう。


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丘からは徒歩でおり、その後も小さな白くて美しい街を散策。


日帰りで十分に楽しめた。

 

ちなみに、自分は買わなかったが、タスコは銀の名産地でもあるらしく、道端などでは銀製品が多く売られていた。

 


メキシコシティまでの帰りのバスでとなりだったメキシコのおばさまは、丁寧に僕のホステルの最寄り駅までの帰り方を案内してくれた。


親切な人が多い。そして、バスでむこうから話しかけてくる。地元の人の話が聞けるので、こちらとしてはとても嬉しい。

 


ちなみに、メキシコシティの地下鉄では必ずと言っていいほど、電車の中で大声で物を売る人がいる。

セルフィースティックを買っている乗客を見た。売る側は、それなりに買い手がいるから続けているんだろう。

僕はこの雰囲気は少しこわくて、あまり好きじゃない。

 

 

夜、宿に帰宅。夕飯には再びタコスを食べた。今日は6個。いくらでも食べられる。

お腹の調子はバナナで管理する。

 

 

 


ここからは余談。

 

 

 

タスコを歩いているとき、この旅行ではじめてコロナウイルスの差別を受けた。

子供たちは自分を見てにやにやしながらわざとらしい咳をして、バイクですれ違ったお兄さんは愉快そうに「コロナウイルス」と連呼した。


はじめはむっとしたが、まぁ実害を被るよりマシ。

ところで、この日は中国の観光客は見かけなかったが(そもそもアジア人を見なかった)、中国の人は中国名で報道されているから、こう言われても気づかないんじゃないか?と。どうでもいいが。